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「事務職に転職したいけれど、求人サイトを見ると倍率が高くてなかなか採用されないらしい」——そんな不安を抱えている方は少なくありません。実際、事務職は他の職種と比べて有効求人倍率が低く、応募者数に対して求人数が少ない「狭き門」であることがデータからも分かっています。
この記事では、公的統計から見る事務職の求人倍率の実情と、それでも未経験・第二新卒から事務職への転職を成功させるための具体的なポイントを解説します。
なお、本記事で繰り返し登場する「有効求人倍率」とは、公共職業安定所(ハローワーク)に登録された求職者1人に対して、何件の求人があるかを示す指標です。1倍を上回れば「求人数が求職者数より多い=採用されやすい」、1倍を下回れば「求職者数が求人数より多い=採用されにくい」市場であることを意味します。
事務職への転職が難しいと言われる理由【結論】
- 事務職は体力的な負担が少なく長く働けるため、応募が集中しやすい
- 離職率が低く、欠員による求人自体が生まれにくい
- 有効求人倍率は0.3倍前後と、全体平均(1.18倍)を大きく下回る
結論から言うと、事務職への転職が難しいと言われる最大の理由は「需要と供給のバランス」にあります。人気職種であるがゆえに応募が殺到し、企業側は即戦力になりやすい経験者を優先しやすくなるのです。まずはこの構造をデータで具体的に見ていきましょう。
データで見る事務職の有効求人倍率の実情
厚生労働省が毎月発表する「一般職業紹介状況」によると、2026年4月時点の全職種平均の有効求人倍率は1.18倍でした。一方、エン株式会社が集計した職種別データ(2024年9月分)を見ると、一般事務従事者の有効求人倍率はわずか0.32倍にとどまります。
求職者1人に対して求人が0.32件しかない、つまり求職者のほうが圧倒的に多い「買い手市場」の状態が続いているということです。

比較として、営業職業従事者は2.31倍、情報処理・通信技術者(IT職)は1.67倍と、いずれも求人数が求職者数を上回っています。同じ「正社員求人」でも、事務職だけが突出して倍率が低いことが分かります。
事務職の中でも倍率に差がある「内訳」を見る
ひとくちに事務職といっても、業務内容によって求人倍率には大きな差があります。
- 一般事務:0.32倍(最も応募が集中しやすい)
- 会計事務:0.61倍
- 営業・販売事務:0.99倍
- 運輸・郵便事務:3.39倍(人手不足で採用されやすい)

同じ「事務職」という括りでも、一般事務のような人気職種は狭き門である一方、運輸・郵便事務のように人手不足が続く分野では、むしろ求人数が求職者数を上回っています。「事務職はすべて難しい」と一括りにせず、自分が目指す分野の実情を把握しておくことが大切です。
事務職にはどんな種類がある?主な仕事内容を整理
事務職と一口に言っても業務範囲はさまざまです。志望先を選ぶ前に、種類ごとの違いを押さえておきましょう。
| 職種 | 主な仕事内容 | 求められるスキル |
|---|---|---|
| 一般事務 | 書類作成、データ入力、電話・来客対応、備品管理 | 基本的なPC操作、正確性 |
| 営業事務 | 受発注処理、見積書作成、営業サポート | コミュニケーション力、調整力 |
| 経理・会計事務 | 伝票処理、請求書発行、経費精算 | 簿記の知識、数字への正確さ |
| 人事・総務事務 | 採用サポート、勤怠管理、社内手続き | 機密情報の管理力、傾聴力 |
| 受付・秘書事務 | 来客対応、電話取次、スケジュール管理 | 丁寧な対応力、マナー |
未経験・第二新卒でも事務職への転職は可能か
倍率だけを見ると厳しく感じますが、未経験者が全く採用されないわけではありません。むしろ一般事務は「未経験でも採用されやすい職種」という調査結果も報告されています。
企業が事務職の採用で重視するのは、専門的な実務経験よりも「正確に業務をこなす力」「基本的なPCスキル」「周囲と円滑にやり取りできるコミュニケーション力」です。接客業や販売職の経験であっても、丁寧な対応力として立派なアピール材料になります。
特に第二新卒や20代であれば、ポテンシャル採用の枠が多く残っているため、応募のタイミングと戦略次第で十分にチャンスがあります。
事務職転職を成功させる6つのポイント
- 応募数を増やす:倍率が低い職種だからこそ、1社に絞らず複数の求人に並行して応募し、母数を確保する
- 基本的なPCスキルを可視化する:Word・Excelの操作歴や、資格(MOS、日商簿記など)を履歴書に明記する
- 未経験可の求人を狙う:中小企業やベンチャー企業は経験不問の求人が多く、狙い目になりやすい
- 周辺職種の経験を言い換える:接客・販売・コールセンターなどの経験を「対応力」「正確性」として言語化する
- 倍率の低い時期を避ける:企業の中途採用が活発になる1〜3月・9〜10月頃に応募を集中させる
- 転職エージェントを併用する:非公開求人や書類添削のサポートを受け、選考通過率を上げる
特に6つ目の「エージェントの活用」は、事務職のように応募が集中しやすい職種において効果を発揮しやすいポイントです。自己応募だけでは埋もれてしまう非公開求人にアクセスできたり、応募書類の質を第三者目線で改善できたりするメリットがあります。
事務職転職におすすめの転職支援サービス
事務・バックオフィス系の転職では、総合型よりも領域に強みを持つサービスを組み合わせるのが効果的です。ここでは特徴の異なる2社を紹介します。
| サービス名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| Backup Career | バックオフィス(事務・経理・人事・法務等)に特化。正社員求人5,000件以上、入社後定着率93.5% | 正社員として長期的にキャリアを築きたい20〜30代前半 |
| テンプスタッフ | 全国約7万件の求人のうち約6割が事務職。未経験向けの無料スキル研修も充実 | まずは派遣で事務経験を積みたい人、未経験からPCスキルを身につけたい人 |
Backup Career(バックオフィス業務特化のオンライン転職支援)
Backup Careerは、一般事務・経理・人事・法務といったバックオフィス業務専門の転職エージェントです。求人紹介だけでなく、入社後を見据えた長期的なキャリアプランの提案まで一貫してサポートしてくれる点が特徴で、サービス満足度の口コミ評価は星4.3、入社後の定着率は93.5%と高水準を維持しています。事務職特有の書類対策・面接対策にも強く、正社員としてじっくり腰を据えて働きたい方に向いています。
テンプスタッフ(業界最大級の求人数を誇る人材派遣)
「正社員でなくても、まずは事務の実務経験を積みたい」という人には、派遣大手のテンプスタッフが選択肢になります。全国約7万件の求人のうち約6割を事務職が占めており、パソコンスキルやビジネスマナーに自信がない未経験者向けの無料研修制度も整っています。派遣として経験を積んでから正社員登用や事務職への転職を目指すルートも現実的な選択肢です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 事務職は本当に未経験からは無理なのでしょうか?
A. 無理ではありません。一般事務は専門知識よりも「正確さ」「基本的なPC操作」「対応力」が重視される傾向にあり、未経験可の求人も一定数存在します。ただし応募が集中しやすいため、応募数を増やす・エージェントを併用するといった工夫が重要です。
Q2. 事務職の中でも採用されやすい分野はありますか?
A. データ上は、運輸・郵便事務や営業・販売事務のように、一般事務よりも有効求人倍率が高い分野があります。人手不足が続く分野を狙うことで、選考のハードルを下げられる可能性があります。
Q3. 資格を持っていないと事務職には転職できませんか?
A. 資格は必須ではありませんが、MOS(Microsoft Office Specialist)や日商簿記などはスキルの客観的な証明になり、書類選考で有利に働くことがあります。すでにPC操作に慣れている場合は、実務での使用歴を具体的に伝えるだけでも十分アピールになります。焦って資格取得に時間をかけるよりも、まずは応募と並行してスキルを磨く方が効率的なケースも多いでしょう。
まとめ
事務職は有効求人倍率が0.3倍前後と、全体平均を大きく下回る「人気・狭き門」の職種です。しかし、内訳を見ると分野によって倍率に差があり、未経験者を歓迎する求人も一定数存在します。応募数を増やす、周辺職種の経験を言い換える、転職エージェントを併用するといった工夫を重ねれば、未経験・第二新卒からでも事務職への転職は十分に可能です。まずは情報収集からでも、無料の転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
参照ページ/引用元:
厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年4月分)について」
エン株式会社「職種別の有効求人倍率と採用市場の動向を解説」
新卒で入った会社を1年で辞め、情報がないまま手探りで転職活動をした経験があります。その後HR・人材業界で7年間、採用や転職支援の現場に携わってきました。「知っていれば防げた遠回り」を減らせるよう、業界で得た知見とデータをもとにした転職・キャリアの情報をこのブログで発信しています。エージェント選びや書類の書き方など、実践的な内容を中心に更新中です。
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